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2004年8月24日 (火)

なぜ見せるのか(その1)

なぜ俺は、人に文章を見せるのか。
まず、最も簡単な理由として、「反応が面白いから」というのがある。
『バランボビン』に限って言えば、読者の皆さんは総じてシャイなのか、なかなか「コメント欄」には足跡を残していかない。
しかし、直接メールを送って下さる方は、いる。
まだまだ読者が少ないので、ほとんどの差出人は知人や友人であるが……。
たとえば、ある業界のことを批判した文章に対し、実際その業界で働いている方から「その通り!あの業界は本当に腐りきっています」との主旨の文章をいただいた。

俺は、単に顧客の視点からその業界に対して不満を述べただけだったので、「関係者」の方からのご意見は、嬉しかった。
また、プロの脚本家を目指している女性からは、「脚本コンクール用のネタとして使わせてもらっていいですか」とのメールをいただいた。
俺の文章から何らかの着想を得たようで、ただただ恐縮するばかりである。
さらに詩の読者からも反応があった。
読んだことのある方なら分かると思うが、「詩の二坂英之」と「コラムの二坂英之」とでは、一見すると、田園調布と秋葉原ぐらい趣が異なる(どちらが良いとか悪いということではない)。
二重人格と言われることもあるが、よく日本語を読んでもらえれば、根っこのところは同じなのだと気づいてもらえると思う。
(詩の本が気になる方は、こちらで買えます。『バーミキュライト』『クレヨン蒸着体』絶版になる前に、ぜひ!)
宣伝はこのくらいにしておこう。
さて、書店で詩の本を買った後に「詩以外」の文章に接した方がどのような反応を示すのか、俺自身がとても興味を持っているので、実際にこのようにメールで感想をいただくのは、大変喜ばしいことだ。
俺自身は、詩と散文との落差というものを、ある時は「自分が楽しむために意図的に」演出し、ある時は「それ以外の表現が思いつかないためにやむをえず」存在させている。
詩と散文という2種類の表現方法で書く理由については、正直なところ、自分でも深く説明できない。
言い訳になるが、重要なのは、「書く」(あるいは「書き分ける」)理由よりも、それらを「他人に見せる」理由ではなかろうか。
では、なぜ俺は、人に文章を見せるのだろうか。
というわけで、話がうまく(?)ふりだしに戻ったところで、今日は筆をおく。
この続きは、またあらためて。

昨日のアヒル 井田(いた・静岡県戸田村=へだむら)
「日焼けは皮膚がんのもと!」と言われた。

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コメント

とびさん、はじめまして。
「宇津井健神経痛」時代にも私の文章を読んで下さっていたとのこと、大変嬉しいです。
あの頃の私は、週に10枚から20枚のはがきを書いていました。
自分にとって、文章を書くことは精神のバランスを保つための手段でした。
「目的」ではなく、あくまでも「手段」であるというスタンスは現在でも変わりません。
しかし、とびさんのように熱心に読んで下さる方がいる以上、「単なる愚痴」や「負け犬の遠吠え」に終わらないよう、気をつけていきたいと思います。
今後とも、「宇津井健神経痛」改め二坂英之をよろしくお願いします。
(この「コメント」欄は、雰囲気が重苦しいですね。もっと気軽に書き込める掲示板を設置しようか、現在検討中です。)

投稿: 二坂英之 | 2004年8月27日 (金) 午前 02時39分

はじめまして。
いつもコメントはせずに拝読しておりますシャイな読者の一人です。

二坂さんのお名前を知ったのはつい最近ですが、作品についてはかなり前から読ませていただいております。
実は私、フロムA欄外の、宇津井健神経痛氏の投稿のファンだったのです。
こちらのサイトも「宇津井健神経痛」をキーに検索して辿り着いた次第です。10年の時を経て懐かしい名前(一方的ですが)に巡り会えたことを嬉しく思います。

残念ながら当時の宇津井さんの文章は覚えておりませんが、色に例えるなら、やや憂いを帯びた紫がかった印象だったと、漠然とですが記憶しています。
詩集も近いうちに読ませていただこうと思っています。またあの紫色が感じられるのではないかと勝手な期待を抱いています。

本当は「昔の名前」にコメントしようかと思っていたのですが、迷いに迷ってのびのびになってしまいました。文章を生業としている方に文章を送るのは勇気が要ります。ですが、今日は酔った勢いで(笑)送信してしまいます。

投稿: とび | 2004年8月26日 (木) 午前 12時57分

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